中級英会話「ペイパーバックを読む」Minority report

まだ引退を決めたわけでもない、アンダートンの前でウイットワーは何のためらいもない。
犯罪予防の基本的なことは承知している、と言った感じだ。
予知能力のあるミュータントの力をかりて犯罪後の罰や罰金を廃止するというシステムを作ったのはアンダートンであり、成功していること。

アンダートンはそのシステムが抱える問題点についても質問する「つまりは犯罪を犯していない人間を逮捕することになるのだ」と。
そして二人はプレコグなる予知能力者を見に行く。
ワイヤーに埋もれ座ったまま縛り付けられうわごとのように何事かをつぶやきそれはすぐに翻訳され転写されている。
大きな頭(enlaged heads)、衰えた体 (wasted bodies)、彼らは生きてはいる.....が?

★★★☆★★★★★★☆☆★★★☆★★★★★★☆☆
[words]
precog.....precognition,または precognitive の略で作者が作ったキャラクター予知能力者
punitive system of iail and fines.....刑務所や罰金といった罰
detention camp......留置所、収容所のようなもの
would-be-criminals....犯罪候補者(このwould-be-を使った言葉が使えそう。ただwould beだと「かもね!」
incoherent utterance......つじつまの合わない話し方
clamp.....................締め付ける
★★★☆★★★★★★☆☆★★★☆★★★★★★☆☆
衝撃的なプレコグの事実に一気にストーリーが進んでいきそうです。
SFとはいえもしこのシステムを現代社会で稼動させるとどうなるのでしょうか。
犯罪候補者の対処は? プレコグの信頼度は? それを被る社会の変化は?
ついつい議論したくなるような、K.DICKの投げかけですよね!