[ペイパーバックを読む」 MINORITY REPORT

とうとう最終章!読みきりました!おめでとうございます。
最後のストーリーを追ってみましょう。

プレコグの報告を読んだカプランは演壇から逃げ出しそこをアンダートンは射殺した。
驚く群集、そしてアンダートンは待ち構えていた警察に逮捕された。
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リサとアンダートンが追放先となる惑星への引越し荷物を運び出している。
そこへウイットワーがやってきてプレコグの報告について聞く。
ドナ、マイク、ジェリーの報告は3つとも異なっていた。すべてがマイノリティリポートだった

[ドナの報告]アンダートンがカプランの陰謀に気づき彼を殺す。
[ジェリーの報告] アンダートンはドナの報告を見てカプランを殺さないことに決めた
[マイクの報告]アンダートンはジェリーの報告を見てやはり殺すことにする
(マイクの報告はもうこれ以上否定する者がいない)
こんな特殊なことは警察長官くらいの地位でなければ起こらないだろう。
「君も気をつけろ」アンダートンはウイットワーにそう言って旅立つ。

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この短編は他のものと比べてもかなり苦戦を強いられたと思うのですが
いかがでしたでしょうか?
K.Dickのアイディアが秀逸な作品だとは思うのですが犯罪を予知して先に犯人を捕まえるというのはかなり矛盾を抱えています。
訳者でさえ「プロットにかなり破綻がある」といっているのです。
余裕があれば謎解きはもう一度あらためてやるつもりですが
まずは終了。
次回予定の「RECALL MECHANISUM」日本タイトルは「想起装置」です。

いつも転落の恐怖を抱える主人公が記憶を喚起させる装置で過去へトリップします。
マイノリティの半分以下の分量です。さくさくいけそうかな?