中級英会話[ペイパーバックを読む]Minority report

退職が近いAudertonのもとへassistantとしてWitwerという若者がやってきた。
やや尊大な態度にアンダートンは不快感を押し隠して応じている。
彼はこの「Preclime」に関してblindではない(まったく知らない状態ではない)ということを主張している。
なるほど、「nobody's fool」(誰のお馬鹿さんにもならない、なかなか賢い、抜け目のない)ってわけだ。
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[words]
gurdedly.....ガードを固めながら(ここでは得たいの知れない若者にアンダートンが警戒している様子
cant.........お世辞、偽善的な決まり文句
decent interval....礼節のある間合い(すぐ来るとはね、もう少し間をおけなかったものかね、というのがアンダートンの偽らざる気持ちのようだ。ところがウィットワーのほうはinstant hesitation(少しのためらい)もない。

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preclime....辞書に出ていないこの言葉はk・dickの作った言葉です。
犯罪を未然に防ぐ?こんなことが可能だとすればどういう
仕組みなんでしょう。
このWORDは超KEYWORDなので言っちゃいますよ!
自力で読み進めたい方ごめんなさいね。
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[NEWS]
sさんより、K.DICKに関して面白い記事をいただきました。
SFとそれ以外の小説でも精力的に書いている筒井康隆氏は子供のころ父や兄弟も巻き込んで「NULL」という同人誌をやっていたそうです。
1959年のちょうどその頃、K.DICKの「宇宙の目」が発刊。パラレルワールドというジャンルが武器になると思ったという。あるひとつの世界に属する人間が別な人間の精神世界に入ってしまう。
そこでおこるシュールで不気味な体験。これがK.DICKの真骨頂である。
どちらかといえば死後に評価が高まった作家だがさすがに筒井康隆氏は少年のころから
しっかりマークしていたのですね。