japanese HAIKU

Hi! This is stacy. How's going today.
久しぶりのクラス、参加人数もこの所たいへんに増えて、活況を呈しています。
本日は東北のほうにいらしていた、Tさんからおいしいお煎餅をいただきました。
そのお煎餅の袋に書かれていた有名な芭蕉の句「閑さや 岩にしみいる蝉の声」これは英文にうまく訳してニュアンスを伝えるにはどうしたらいいのでしょうか。
蝉や、岩は名詞なのでこのままとしても、しみいる、閑さ、声にどの単語を当てはめるのがいいか。
ネット上にも幾つかはありました。
「How silent, the cicada's voice soak into the rocks」
「What stillness, the voice of cicadas penetra the rocks」
「Ah,tranquility! penetrating the very rock,a cicada's voice」
penetrateは浸入、挿入、しみ込むなどの意味がありました。

同じ有名な句でも「古池や蛙飛び込む水の音」などは
そのまま訳すしかなくどなたも苦戦しているようでした。

平泉で読んだ芭蕉の句で私が好きなのは
「夏草や 兵どもが夢の跡」です。
源平の合戦が終わり、戦場はすべてが夢、幻だったように夏草が茂っています。この情景をどのように訳しているかと調べてみましたが
少ない言葉でまとめきるのは難しいらしく説明文のようになりがちです。
Filled with smell of green grass
My thought is driven to dreams of warriors
Those who passed away in the battle
これだけの内容を五七七という様式にまとめる日本語の豊かさと
英訳の可能性の面白さに気づかされました。


この写真は去年NYで撮ったセントラルパークの秋、父の俳句を拝借しました。少し距離のある組み合わせです・・・ね。