captive market

品物に駆け寄る男達を制し、バーセルソン夫人は品物をチェックしている。
夫人は「ahead」(未来)と自分の世界の関わりついてはさしたる関心もない。
自分の能力「faculty」が自分に限られている事に満足しているのだ。(実際他のメンバーが移動を試みて失敗した)
そして父から教えられた商売の厳しいルールを実践している。
男達はその陰ですべて終わったらこの魔女みたいなばあさんをスープにしてしまおう
とか言い合っている。
★★★★★★☆★☆☆★☆★★★★★★★☆★☆☆★☆★

Their hands darted back as if seared.(火傷をしたように手を引っ込める。dartはダーツゲームの矢のこと)

businessの様々な使われ方
 It was their business,not hers(彼らの問題であって、彼女には関係がない)
 a person in bussiness(ビジネスの世界に生きる人間にとって)
 she had transacted business in a distinct way(彼女は厳格に商売を実践してきた)

 The ship'crammed to the gills(船にたくさん積荷が入っている様子。魚のひれに詰め込まれている様子に例えて
 *レオナルドダビンチの最後の晩餐は「LAST SUPPER」といいますがここで「last-meal-before-the flight-gorg」というのは特に宗教的に関係なく出発前の大騒ぎ夕食会をやろうぜ、みたいな。

 ストーリーの結末は来年に持ち越し。AUTOFACから3編読み進んできました。
 最初わかりづらい、と抵抗があったもののけっこう引き込まれています。
 来年はいよいよ表題の「The minority report」ですね!

(本の内容は映画とはかなり雰囲気の違う「tough one」になりそう・・・)
 
 

[SF門外漢のP.K.DICK論]
 SFにはこれまで縁がありませんでしたが、今回のリーディングのお陰で
 なかなか面白い体験をさせてもらっています。

 また多くがDICKの生きた1950年代から1960年代に書かれていることから、
 やや古めかしい未来感やレトロな装置が出てくるのも特徴です。
 K.DICKはドラッグなどの助けも借りて恐ろしい未来の予測を作り上げていますが、
 I.T革命が世界の流れを変えた今、手に入るお手軽ロボットといえば、道も教えてくれ、
 レジで支払いもしてくれ、目覚ましもしてくれ、スケジュール管理も、通話も手紙もしてくれる「ケータイ」になるでしょう。

 一昔まえならそういう機械を一家に一台置くとしたら、かなり場所をとる、(SWBBLE並にですね)と想定されたのではないでしょうか。
 けれどさらに私達は多機能であるだけではなくモバイル、もって歩けることにたいへんな価値を置くようになりました。
 K.DICKの想像の世界は昔「宇宙家族ロビンソン」とか「サンダーバード」とか見ていたころの
 懐かしいTV時代を思わせます(ご存じないです?古すぎましたかしら)
 
 P.K.DICKの本を調べていますと、何編か読むとお決まりの役
割を持った「プレコグ(未来予知者)等が何回か出てくるようです。また汚染や温暖化ですでに住めなくなった地球、というイメージも再度でてきます。

 恐ろしい想像を縦横無尽に披露したDICKですが自分の一番の恐怖は「幻覚」から「現実」の境がなくなり、戻れなくなること、と何かで言っています。
 自分の内に自滅の兆候を見ながらいくつもの作品を残していったこの作家にはやはり超人的なものを感じます。